宝塚歌劇団で史上初の連続３人さよなら公演

宝塚歌劇団のトップスターが、昨年秋から連続で退団。新旧交代が進む宝塚歌劇団ですが、93年間の歴史の中で、トップが退団するさよなら公演が３公演続くのは史上初とか。

新旧交代が進む宝塚歌劇団ですが、月に退団した貴城けい（宙組）はトップ就任作品で退団。トップ就任後の最初の作品で退団では、ファンは寂しい限りですよね。2002年にも、匠（たくみ）ひびきさん（花組）、絵麻緒（えまお）ゆうさん（雪組）と１作だけのトップが続いた事があります。

ちなみに宝塚歌劇団のトップとは、主演の男役。トップを決めるのは歌劇団理事長と、団務統括の理事数人です。。実力、人気、華に加え、成長度、今後の歌劇団の計画などの観点から、プロデューサーや演出家ら現場の声を参考に、理事長が最終的に決定しています。

現在の宝塚歌劇団は入団７年目までは演技者と呼ばれる社員であり、８年目からはタレントとして１年後との契約になります。トップになるまでは、現在では10数年掛かる為に、トップスターの高齢化がすすみ新旧交代が始まっているようです。

1970年代のベルサイユのばらブームの頃には、入団10年目くらいでのトップ就任が多かったようです。ただ現在は個性的な人よりも、歌、踊り、芝居の三拍子をそつなく無難にこなすタイプが多く、トップとして抜きん出てくる人が減ったのも、トップ就任まで時間が掛かる要因と言われています。

また最近は芸能界でスターを目指す人も増え、宝塚歌劇団でトップを取るよりも、若くしてスポットライトが当たる世界を目指す人が増えたことも原因とも言われています。

タカラジェンヌを引退した後は芸能界でと言っても、現在のようにトップに立てた頃には30代後半の状況では、芸能界での活躍も厳しくなります。かつてのスターを生み出した宝塚歌劇団も、システム変更など、時代に即した変化が問われるかも知れませんね。

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